屋山太郎 TPP がアベノミクスの成否を握る? [経済]
―TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)反対論が収まらない。特に、農業分野と医療分野には反対論が多いほか、論(あげつら)うだけの反対論がはびこっている。およそ交渉事に得ばかりということはない。失うものと相殺して得であれば、交渉は成功したといえる。交渉自体に参加するなというのは、国際的に無知な手合いの議論だ。(記事抜粋)
なんだかな~。結局、TPPに反対・批判している事に対して批判しているんですね。
民主党政権の時もそうだった、というか民主党政権誕生直前からの様な気がしますが
とにかく何かを猛烈に批判する事が大流行した様な時がありましたよね。
上げ足どりをしたり、針小棒大に話を大きくしたり、
木を見て森を見ずの様な矮小化した批判は
ワイドショー的には痛快で面白いものなのかもしれませんけど
やり過ぎると痛々しいと思うんですよ。うん
というか、僕はこの記事を読んで「イタタ」と思ったのでした。
「およそ交渉事に得ばかりということはない。失うものと相殺して得であれば、交渉は成功したといえる」
これは全くの間違い。というか詭弁。
”交渉”という言葉を”ギャンブル”という言葉に置き換えてみれば分かります
「およそギャンブルに得ばかりということはない。失うものと相殺して得であれば、ギャンブルは成功したといえる」
自分で勝敗を決することができない状態、これがギャンブルです。
若(し)かざれば、則(すなわ)ち能(よ)くこれを避ける―孫子
訳:勝算がなければ戦わない事だ
「負けるかもしれないけど、交渉(ギャンブル)を頑張れば(続ければ)勝てる可能性もあるじゃないか」
こう言って勝算が薄いにもかかわらず勝負に出ると、
結局は負けてしまいます。
そして、「いやいや、もう一度トライすれば挽回できるかもしれない」
などと言って負けを挽回しようとし、無理な攻めを続けて
どうにもできない泥沼の状況になってしまうのです。
勝負事などの重要な局面において、伸るか反るかの選択を迫られた時、
多くの日本人は「のった!」って安易に考えちゃうんじゃないでしょうか。
「ここ一番の大勝負!」とかいってガチンコ勝負がカッコいいのはスポーツの世界だけ。
最終的な利益を考えた場合、勝算のない闘いを避け、
パワーを温存し次のチャンスに今以上の態勢で臨むことは大切な視点です。
そうすれば次の闘いでは勝率を高く持っていくことができるわけです。
勝つべからずは己に在るも、勝つべきは敵に在り―孫子
訳:不敗の態勢を作れるかどうかは自軍の態勢如何によるが、
勝機を見いだせるかどうかは、敵の態勢如何にかかっている。
こう書くと「ほら見ろ、やってみないと分からないじゃないか」なんて言われるかもしれません
しかし、ここで注意したいのは、勝ちというのは相手の状況に依存するという事です。
つまり相手方を自分の思うように操れない状況(やってみないと分からない状況)においては
最終的な勝利を勝ち取ることは不可能であることを示しています。
そして最も重要な「不敗の態勢」。
戦略的撤退と同様、相手の態勢が盤石の場合は勝率が極めて低く
たとえ勝てたとしても、こちらの被害は甚大になります。
現在のようにお隣さんが非常に物々しい雰囲気を醸し出している状況では
これ幸いと漁夫の利を得ようとするでしょうね。
というかお隣さんだけじゃないと思いますが、
虎視眈々と獲物を見定めているのはなにも中韓だけじゃありませんからね。
勝兵は先ず勝ちてしかる後に戦いを求め、敗兵は先ず戦いてしかる後に勝ちを求む―孫子
訳:あらかじめ勝利する態勢を整えてから戦うものが勝利を収め、
戦いを始めてから慌てて勝機をつかもうとする者は敗北に追いやられる
TPP交渉において利を得ることができるか?
すでに答えは出ています。
TPP参加に極秘条件 後発国、再交渉できず
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2013030702000237.html
―環太平洋連携協定(TPP)への交渉参加問題で、二〇一一年十一月に後れて交渉参加を表明したカナダとメキシコが、米国など既に交渉を始めていた九カ国から「交渉を打ち切る権利は九カ国のみにある」「既に現在の参加国間で合意した条文は原則として受け入れ、再交渉は要求できない」などと、極めて不利な追加条件を承諾した上で参加を認められていた。複数の外交関係筋への取材で七日分かった。
各国は今年中の交渉妥結を目指しており、日本が後れて参加した場合もカナダなどと同様に交渉権を著しく制限されるのは必至だ。
関係筋によると、カナダ、メキシコ両政府は交渉条件をのんだ念書(レター)を極秘扱いしている。交渉全体を遅らせないために、後から参加する国には不利な条件を要求する内容だ。後から入る国は参加表明した後に、先発の国とレターを取り交わす。
カナダなどは交渉終結権を手放したことによって、新たなルールづくりの協議で先発九カ国が交渉をまとめようとした際に、拒否権を持てなくなる。(記事抜粋)
東京新聞のスクープ記事だそうですが、
こんな状態で交渉においてどんな利得を得られるというんでしょうか?
というか、既に交渉事にすらなっていませんし、
これって他の参加国は日本に入っていらんのじゃないの?とも思えます。
「交渉自体に参加するなというのは、国際的に無知な手合いの議論だ」
場合によっては命をかけなければいけないような交渉において
「ノリが悪いな」みたいな事を「国際常識」みたいに言うのは安い挑発にすぎませんよ。
相手方は盤石の態勢でこちらが罠にかかるのをじっと息をひそめて待っているのです。
昔の善く戦う者は、先ず勝つべからざるを為して、もって敵の勝つべきを待つ―孫子
訳:昔の戦上手は、先ず自軍の態勢を固めておいてから、じっくり敵の崩れるのを待った
結論:今回のTPPにおいては、すでに勝ちはありません。
以上、TPPに対する批判に対する批判に対する批判でしたw
PS.
TPPはマジックだと思う。
マジシャンは巧妙に観客の目をそらし、意識の外側から「あっ」と驚く手品を見せてくれますよね。
TPPも実はマジックと同じで、「よ~~く見てくださ~い」と言わんばかりに
張りぼてのフェイクに目を向けさせられて
本当は裏で巧妙な仕掛けが張り巡らされているのではないか、と。
マジックはファンタスティックな結末を観客にもたらしてくれますが・・・
情報リテラシーが求められるという事ですかね。
TPPは止めたが良いと思われる方は
↓こちらのバナークリックを
微速度撮影 動画 それでも地球は回っている 面白動画11 [はしやすめ(面白動画)]
微速度撮影 動画です。
「それでも地球は回っている」
異端審問にかけられたガリレオがつぶやいたとされる言葉
星の動きは1時間に15度といった非常にスローなペースで動きます。
まぁ星が動いてるんじゃなく地球が自転しているので
360÷24=15度 なんですが。
それは良いとして、ぼ~っと空を見ていても星が動いている事を見てとれる人は
なかなかいないと思いますが、こういった定点撮影で見ると
あ~地球って自転してんだなぁ、と、はっきりとわかりますね。
いやぁ、それにしても、「心が洗われる」というか
「地球ってでっけぇなぁ」とか「自然ってすごいなぁ」という
なんというか、本当に美味しい物を食べたときに「うめぇぇえ」しか言えなかった時の様な
魂に訴えかける、真に迫ったものがありますなぁ。
本当、今自分が悩んでいることなんて「なんてことねー」みたいな気持にさせてくれます。
エンジンオイルを新しいオイルに入れ替えた時の様な、
もとい、PCの不要なキャッシュやレジストリを削除した時の様な、
もとい、上さんと喧嘩してしばらく口聞いてなかった後の仲直りの様な、
とても清々しくなります。
こういった撮影手法は微速度撮影または低速度撮影と呼ばれるもので
英語で Time Lapse(タイムラプスと読みます)
長時間にわたる時間経過を撮影する技術。 雲の動きや植物の生長観察などに使われます。
一眼レフカメラなどの上等なカメラ(デジカメとかじゃない)を持っている人は
こういった遊びをしてみても面白いと思いますよ。
僕は持ってないんですがねw
動画を見て「癒された!」という方は
↓こちらのバナークリックを
日銀 白川 デフレと格闘の5年間 国内外で割れる評価 [経済]
日銀 人事の日程 参院は11日に黒田東彦日銀総裁候補、
12日に副総裁候補の2人(岩田規久男、中曽宏)に所信聴取
日銀 白川総裁、国内外で割れる評価 デフレと格闘の5年間 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130307-00000001-fsi-bus_all ―「日本の緩和は、市場へのインパクト(影響力)が弱かった」。日本取引所グループの斉藤惇最高経営責任者(CEO)が、2月末の記者会見で漏らした言葉がその答えだ。 08年9月のリーマン・ショック後の金融危機で、欧米など主要国の中央銀行は一斉に利下げに踏み切った。その後、日銀を追い越す緩和スピードで、米連邦準備制度理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)が資産買い入れを拡大する「金融緩和競争」の中、外国為替市場では歴史的な円高が進行した。 日本の緩和策は、絶対金額は空前の規模だったが、「(実行ペースは)徐々にとか、だんだんというもの。これではインパクトがほとんどない」(斉藤CEO)。金融バブルなどの副作用を恐れて、緩和を渋り、競争で後れをとった白川氏は市場を味方にできず、資産買い取りの効果を減殺してしまった。実は、FRBやECBが迅速な金融緩和に舵を切れた一因には、白川氏の“助言”がある。 白川氏は、日本のバブル崩壊の経験や、デフレ克服に向けて社債などのリスク資産も買い入れるなど非伝統的な緩和策に先鞭(せんべん)を付けた知見を、各国の金融政策の専門家が集まる国際舞台で積極的に披露してきた。 その専門知識と分析力は「各国の中銀関係者が舌を巻くほど」(日銀幹部)だった。10年4月には、100年以上の歴史を誇る米ニューヨークの「エコノミック・クラブ」に招かれて講演。昨年には、金融経済部門の優れたリーダーとして、日本人で初めて米国の「外交評議会(FPA)メダル」を受賞した。FPAメダルは、米国のガイトナー前財務長官なども受賞している権威ある賞だ。 皮肉にも、FRBやECBの政策判断は、こうした白川氏の対外活動などを通じて学んだ日銀の経験を反面教師とした面がある。国内での風当たりの厳しさと海外での高評価のギャップは、白川氏の持つ2つの顔。すなわち、結果が問われる最高政策責任者の顔と、金融・マクロ経済の専門家としての顔のどちらに目を向けるかの違いだ。この分かれる評価について、日銀内からは「本来の副総裁だったなら、国内の評価も違ったはず」との声が漏れる。(記事抜粋)
日銀白川総裁
政治が~、バブルが~、対外関係が~
とか抜き差しならない状況もそりゃぁあるだろうけど
同情なんて一切しない!
断じてしない!!!
「本来の副総裁だったなら、国内の評価も違ったはず」なんて、そんな分析は不要
”結果が問われる最高政策責任者”の責任を取るのがトップの在り方でしょうに。
―進んで名を求めず、退いて罪を避けず。(孫子)
功績をあげても名誉を求めず、敗北しても責任を回避してはならない。
日銀政策がデフレと超円高の原因の一端となったのは明白なんだから
悪いところは悪いと、事態を真剣に受け止めてくれないと
PDCAを回すにしても、「PLANは良かった、DOは遅れた、CHECKはしてなかった」
とか、そりゃ駄目よ。
3月8日、円安・株高がノンストップ右肩上がり、今見たら1ドル96円↑、日経平均12200円↑
以前どこかの経済学者が1ドル95円、日経平均12000円まで行けば万々歳と言っていたのを思い出す。
好況感が感じられて、とても良いですね!ヒャッハー
「とてつもない日本」上演までもう少し。今年の夏が待ち遠しいぜ!
僕の懐は不景気ですが、そんなの関係ナッシング!
景気の気は”気分”の気。
気分が乗れば It's all right!
アンビエントな夏到来!
日はまた昇り、戻ってくるのさ『一なるところへ』
Oh yeah!
デフレと円高はなぜ悪いのか?を書いた本。ためになります
トップは自らが責任を取るべし!と思われる方は
↓こちらのバナークリックを
ランス・アームストロング 7連覇 剥奪 ドーピング問題について [社会]
世界三大スポーツの一つといわれる「ツール・ド・フランス」
自転車レースの最高峰とされるこのレースで7年連続 総合優勝した選手。
ランス・アームストロング
昨年末だったか、ランスの7連覇剥奪ニュースから気になっていた「ドーピング問題」
その後色々進展があったの知らなかった・・・
7連覇剥奪のニュースを見たとき、正直「まぁたお金絡みの悶着が始まった」位に小さく思ってて
トライアスロンに転向したランスの強さに対する狡猾なネガキャンなんじゃないかとも思ってた。
なので、7連覇剥奪なんてウソでしょ。と。
ランスの告白を見るまでは・・・
「もうパパを擁護しなくていい」 元自転車王者ランス・アームストロングの告白
http://www.nikkei.com/article/DGXZZO50857770S3A120C1000000/
ライバルの落車にこれ幸いとタイムを広げるのではなく、
ペダルから足をおろしライバルが走り出すのを待つ。
サイクルロードレースは騎士道の精神が根付いたスポーツだと思っていた。
体力、知力、技術、チームワークのせめぎ合いはもとより、
それらを極限まで引き出すために強力な精神力が必要であり
その根本に”騎士道精神”があるのだと。
ツール・ド・フランスは巨額のマネーが動き、多国籍なレースでもあるので国のメンツもある
ツールで1勝すれば一生安泰とも言われ、総合優勝などと言えばもう英雄だ。
プロレーサーとして結果を求められる状況にあって、かつ勝利への執着が人一倍強い選手には
ドーピングを断る理由なんてなかったんだろうと思う。
それだけに悲しい、見たくない現実を急に突きつけられてちょっとへこむ。
「やっちゃってたかぁ~orz」と。
もうこうなったら、今回の「ドーピング問題」に関して、
結局これも出来レースで、裏でお金が関係してるんでしょっ
と勘繰って夢のかなたへ精神逃亡しよう・・・
「ドーピング ダメ 絶対!」と思われた方は
↓こちらのバナークリックを
面白動画10 耳掃除 動画 耳かき スッキリ 眠れない夜のおともに [はしやすめ(面白動画)]
耳掃除 動画 耳かき スッキリ
人が耳かきやってもらってるの見て眠くなる動画集です。
なんででしょうね、耳かきやってもらって眠くなるのは分かるんですが・・・
眠れない夜とかに見ると良いですよ~
「気持ちよくて眠ってしまったよ」 という方は
次回にでもw↓こちらのバナークリックを